古鏡展
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貼金緑松石象嵌花唐草文鏡さん猊十二支方鏡団華文鏡パルメット鏡四獣十二支鏡海獣葡萄鏡海獣葡萄鏡海獣葡萄方鏡仙人騎馬鳥獣八稜鏡
双鳳双獣八稜鏡
双鸞さん猊天馬文八稜鏡
狩猟文八稜鏡
盤龍鏡
貼銀鍍金飛禽唐草六花鏡
貼銀禽獣唐草八稜鏡
双鶴対鴛鴦文八稜鏡
月宮図八稜鏡
高士弾琴八稜鏡
孔子・栄啓奇問答鏡
連生貴子文八花鏡
鳳凰文鏡
八卦十二支文鏡
 
仙人騎馬鳥獣八稜鏡
仙人騎馬鳥獣八稜鏡

伏獣鈕の回りを、鳳凰・鶴・獅子・一角を持つ麒麟(きりん)が飛び走り、その上には衣裳をひるがえした仙 人が乗っている。衣裳の一部が頭上であたかも光背のように輪を作っているのが印象的である。一段 高い外区には花卉(かき)と蝶が交互に描かれ、鏡縁は八稜形になる。
すべてが典型的な盛唐の鏡と言えるが、近年、湖北省隕(いん)県で初唐末の天授元年(690)の墓誌をもつ 墓葬から同文様の八稜鏡が出土し、初唐末に初現が遡ることが確かめられた。
日本でも、京都の長岡京跡から日本における踏み返し鏡と思われるものが出土している。


双鳳双獣八稜鏡
双鳳双獣八稜鏡

No.45 と同形の伏獣鈕の回りに、2羽の鳳凰と疾駆する一角獣と馬が描かれる。その間には可憐な 花をつけた植物と、これに戯れる蝶が見える。一段高い外周には飛鳥と草花が4ヶ所ずつ交互に描か れる。内区の文様と同じく、花には蝶が舞い飛ぶが、よく見ると2ヶ所は蝶が蜂に置きかえられてい る。
外縁は円形ではなく、8ヶ所に稜角(りょうかく)を設け、その間が内側に刳(くり)込まれて、全体が花弁のような形 にしつらえられ、中の文様ともよくつりあいが取れている。文様的にも盛唐の鏡の典型で、分厚く重く作られている。
盛唐代の鏡の文様は、思想性が影をひそめ、これに代わって人々の趣向を敏感に反映した、写実 性・装飾性に富んだ図柄がもてはやされるようになる。中国の鏡の最後の最盛期が始まる。





     
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