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令和6年度 関東地方発明表彰「発明奨励賞」受賞のお知らせ

2024.12.09

お知らせ

2024年12月9日
会社名 株式会社村上開明堂
証券コード 7292 東証スタンダード
 
自動車用バックミラーメーカーの株式会社 村上開明堂(本社:静岡県静岡市葵区伝馬町11番地5、代表取締役社長:
村上太郎 証券コード7292)は、公益社団法人 発明協会が主催する「令和6年度 関東地方発明表彰」において「発明奨励賞」を受賞しましたことをお知らせいたします。

発明  :車両用電動格納式視認装置
登録番号:特許第6604733号

発明者 :車載ソリューション事業部
事業部長 本宮正宏、設計開発グループ 宮﨑隆之

本発明は自動車用ドアミラーをモーターの駆動により自動で格納・展開する装置で、製品「D200電動格納ユニット」は2015年より生産を開始し、トヨタ自動車株式会社のプリウス、RAV4などに採用いただいております。
ドアミラーの格納・展開時に発生する機械音を抑制、異音を防止した機構設計の工夫と刷新が、EV化(電気自動車化)などを背景に静音化需要が高まる自動車産業への貢献に資するものと評価されました。

公益社団法人 発明協会 
令和6年度関東地方発明表彰受賞者一覧
https://koueki.jiii.or.jp/hyosho/chihatsu/R6/jusho_kanto/
D200電動格納ユニット
1.発明の背景
バックミラーは事故を回避するために自動車の後方を見る安全視認装置ですが、過酷な気象や振動にさらされる外装部品のドアミラーには、耐水性や耐熱性、耐風性などの高い耐久性が求められます。

加えてドアミラーでは、本電動格納機能をはじめ鏡面角度の調整、死角検知、右左折時のターンランプ、足元照明の点灯や霜取りヒーターなど、安全性と利便性を向上させてきました。これらの電動化と高機能化にともない、コンパクトな筐体に内蔵する部品数は増え、微細化し、高集積化しています。当社は、安全・安心・快適へのニーズに機構設計、回路設計、光学設計、材料・量産技術を結集することで、高品質な製品の安定供給を実現し、自動車産業の発展に貢献してまいりました。

さらに近年は自動車のエンジンと電気モーターを組み合わせるハイブリッド化やEV化が進むなかで、自動車部品にも軽量化や静音化への適合が求められています。本製品「D200電動格納ユニット」はドアミラー内部のレイアウトや機構設計の限られた自由度のなかで、性能や品質を確保しながら静音性を格段に高めることに成功しました。

2.今後の取り組み
当社では経営戦略の一環として知的財産権の取得を重視しております。この表彰を機に自動車用製品、オプトロニクス製品、新規事業への知的財産権の取得・活用をさらに推進するとともに安全・安心・快適のための技術開発に一層取り組んでまいります。

3.受賞者コメント
「この度は発明奨励賞を賜りまして、誠に光栄に存じます。ご尽力をいただきました関係者の皆様に心から感謝申し上げます。『D200電動格納ユニット』は、昨今、自動車に標準装備が増えているドアロック機構と連動したオート開閉機能の普及に伴い、電動開閉が頻繁に行われるようになったことから、お客さまがより快適にご使用いただけるように開発いたしました。今後も、『人の役に立つ』という経営理念を基に、新しい『見える安心』に貢献する製品を創出できるよう日々精進して参ります』(本宮・宮﨑)
2024年11月15日 表彰式にて
4.お問い合わせ先
株式会社村上開明堂 知財法務リスク管理本部 知財法務部 知財法務課
Eメールアドレス   chizai@murakami-kaimeido.co.jp
【地方発明表彰について】
地方発明表彰は公益社団法人 発明協会の表彰事業で、各地方における発明の奨励・育成を図り、科学技術の向上と地域産業の振興に寄与することを目的として大正10年に創設されました。全国を8地方(北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州)に分け、優秀な発明、考案、意匠を完成された方々、発明等の実施化に尽力された方々、発明等の指導、奨励、育成に貢献された方々の功績を称え顕彰するものです。

公益社団法人 発明協会 
https://koueki.jiii.or.jp/